VOICE

2020年掲載

ホール運営管理技術者

ホール運営管理

2016年入社

音楽に関わる仕事がしたい

私は「音楽に関わる仕事がしたい」と思って、ホールの仕事を選びました。
学生時代に吹奏楽部で音楽に親しみ、いろいろなホールで演奏をしたことがあります。そのときにホールで働く皆さんを見て「ホールの裏方の仕事ってかっこいい」と思ったことが、この仕事を選んだきっかけになっているのだと思います。
ホールの技術や仕事について学校で学んだわけではありません。
初心者で多少の不安がありましたが、とても良い先輩方に恵まれ教えてもらいながら覚えていきました。

公演が安全に行われるように動く それがすべて

全国には多くのホールがあります。私たちNHKアートも全国有数の12ホールの管理運営を担っています。
ホールの規模や公演内容はさまざまですが、どのホールの仕事でも大事なことはひとつ、「公演が安全に行われるよう、機構操作をし、監視をすること」それがすべてです。

私が今、担当している東京文化会館は「首都東京にオペラやバレエもできる本格的な音楽ホールを」という声に応え1961年にオープンした、世界的にも有名なホールです。
東京文化会館を担当するまで、オペラもバレエも全く知識がありませんでした。
安全にホールの舞台管理を行うには、公演の種類やそれぞれの特性、演出意図を知る必要があります。例えば、バレエでは20秒から30秒で舞台セットから出演者まで全てが変わるクイックチェンジがよくあります。
そういった特性をふまえて、実際に転換時の機構操作に入る前から何度もイメージトレーニングをして、リハーサルを行い、手順と役割を打合せで細かく確認して本番にのぞんでいます。

今でも毎回緊張しますが、経験を積んで自分なりのルーティンを構築できるようになり、良い緊張感をもって本番にのぞむことができるようになりました。

緊張とうれしさ

ホールの仕事は、舞台監督と私たち機構操作・監視チーム、音響・照明チームのチームワークの結晶だと思います。
チームの一人でも動きを間違ってしまったら間に合わないかもしれない、幕が上がらないかもしれない。その緊張感はとてつもない仕事ですが、みんなで確認して準備したことがピタッとはまって本番でできたときのうれしさや解放感も、この仕事のおもしろさのひとつです。

国内外からさまざまな催しの団体が公演のためにいらっしゃいます。
言葉が通じない海外の方や、多くの初対面の方と一緒に舞台を作り上げていく。そんな時間がとてもうれしくて、ホールの仕事をしていてよかったなと思います。

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