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2023年4月掲載
プロジェクト写真

イベント空間を作り上げる責任とやりがい

~NHKアートのイベント業務

NHKアートは、NHKグループ唯一の“総合美術会社”として1961年の創立以来数多くの番組の美術を支えてきました。そして番組美術で培われた美術力を地域社会に還元すべく、NHKの美術製作だけでなく、イベントプロデュースやホール管理運用業務にも取り組んでいます。今回は、イベントプロデュースを行う「文化事業部」に所属するふたりの若手社員の声を紹介します。

対談メンバー

  • K(文化事業部 事業開発推進所属/2015年入社)
  • S(文化事業部 計画情報管理所属/2020年入社)

Q. NHKアートを志望したきっかけはなんですか?

K:もともとイベント・お祭り・博物館など、非日常感を味わえる空間が好きで、イベント運営のアルバイト経験や、勉強していた学芸員の資格が活かせる仕事を探していたところ、NHKアートを見つけました。なにかベースがある所から企画することが好きだったので、NHKの番組に関連したイベントができるというのはとても魅力的でした。

S:学生時代にイベントの企画・運営をしていた経験から、就職活動の際もイベント関係の業界を目指していました。NHKアートの会社説明会に出席し、登壇していた先輩社員の「イベント事業はゆりかご(イベントの企画)から墓場(実際の運営)まで関わる」という言葉に感銘を受けて、より「この会社で働きたい」という思いが強くなりました。

Q.今の担当業務について教えてください。

K:私は「事業開発推進」という部署で、今は大河ドラマ館の業務を担当しています。展示できる小道具や衣裳などがあるか協力会社に相談して、クライアントの希望も伺いながら、自分なりに考えて提案を行うことが私の仕事です。大河ドラマ館の業務以外だと「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(高専ロボコン)」を担当することもあります。クライアントが実現したい空間を具現化することが私たちの業務の根幹です。

S:私は「計画情報管理」という部署にいます。伝票処理や契約書の手続き管理など管理系の業務を主に担当しながら、現場での業務にも携わっています。今は大河ドラマ館に展示する小道具や衣裳などのリサーチを担当しています。大河ドラマ館以外では、「エコプロ2022」や米国大使館から受注した「IPEF立ち上げに関する首脳級会合」などの現場にも参加しました。

ふたりが担当した「高専ロボコン」(左)と「エコプロ2022」(右)

Q. NHKアートのイベント業務のおもしろさはなんですか?

K:「私たちがいないとイベントの現場が完成しない」という責任はかなり重いですが、自分たちの力で空間を作り上げることができるのはNHKアートならではの業務だと思っているので、やりがいを持って取り組めています。またイベントは直接来場者の方と触れ合える機会が多いので、直に感想などを聞くことができ達成感を感じられます。

S:一番おもしろいと思うのは規模感の大きさです。文化事業部が手がける現場の中には、大きな会場で開催されるイベントもあります。大きな会場のイベントは広報規模も大きいので、街中でイベントのポスターなどを見かけると、自分が携わっている業務の社会的影響力を感じて、手応えややりがいを感じることができる仕事です。

Q. 学生時代の経験は業務に生かされていますか?

K:学生時代、留学中に外国の美術館やイベントを回っていたので、その経験から自分の視野が広がった実感はあります。
学生時代はとにかくいろんなところに足を運ぶと良いと思います。そうすると自分が知らない世界があることを思い知らされます。未知のことに対する好奇心が、社会人になってからもいろんな事を吸収できる土台作りになります。

S:私は、中国へ留学した際、言語の壁をすごく感じました。でも日本に帰ってきてからは「言葉が通じるのだから怖いことはない!」と逆転の発想で、かなり度胸がつきました。日本と違って、自分の意見を伝えることがすごく大事だったので、自分の思いを表現するスキルも鍛えられました。
NHKアートには個性的な人が多いので、学生時代に自分の好きなことにとことん熱中して、ある分野に特化することが重要だと思っています。自分の得意分野を持つことで、いろんな得意分野を持つ社員同士の「心のセッション」が生まれて、よい効果を生み出せると信じています。

Q. 今後の目標を教えてください!

K:NHKアートには個性を認めてくれる社風があるので、いつか自分の好きなことを生かすことができる業務に携わりたいと思っています。今は担当している業務を1人でも担当できるようになることが目標です。少しずつ1人で担当する業務が増えてきてはいますが、まだ独り立ちとは言えないのでがんばりたいです。

S:NHKアートは、個性豊かでカラフルな、かつバランスがとれている会社ですが、ふだん他部署の人たちと一緒に業務をすることはあまりないので、みなさんの個性を総結集して業務ができたらいいなと思っています。そのために今は、得意分野を持って業務に当たっている文化事業部の先輩方のように、自分の得意分野だと胸を張って言える分野を見つけたいと思っています。