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tv art事例

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BSプレミアム特集「火星大冒険!」の美術制作


2012年8月にNASAの探査機「キュリオシティ」が火星に降り立ち、NHKでは多くの火星や宇宙に関する番組が制作されました。弊社ではそれらの番組の美術制作に携わっています。最初に制作されたBSプレミアム特集「火星大冒険!」(3回シリーズ)で、美術のポイントになったのは「キュリオシティ」の'実寸大'模型です。
この模型は「キュリオシティ」の火星での活動を視聴者が身近に体感できるように作られました。約180kg(実物は1トン)の重量ですがAC電源により、車軸スタイルで駆動させ、自走できることが特長です。また、CCDカメラを内蔵しており、あたかもキュリオシティの視線で見ている様な映像を見せることができたり、分析のために砂を掘ってすくう様子を再現できる細工なども施されています。
「火星大冒険!」以降も、この実寸大模型は火星の地表を模したスタジオセットに降り立つ・・・など、キュリオシティが火星で活動する2年間、さまざまな番組やイベントに登場する予定です。



担当者コメント

「CGなどの説明に頼らざるを得ない宇宙番組が多い中で、いかにリアルな感覚を視聴者に持ってもらえるかが、番組のキーとなる!」という番組制作者の熱い思いのもと、この番組製作は始まりました。
8月末の収録に向けて、6月の上旬、番組制作側からの「実寸大の模型を!」という要望を受け、その後NASAからの映像と簡単な図面や説明文を元に、精巧な巨大ミニュチュアの製作が実現可能かどうかの判断を求められました。
今までにない難題でしたが、このような仕事を得意とする協力会社数社と打合せを重ねる中で「その短い行程でできるか、その費用で本当に作れるのか、一緒にその難題に取り組めるか」を判断し、番組制作側に「実現可能」の回答をし、やっと7月の中旬に協力会社への発注にこぎ着けました。 模型の製作に入ってからは、3回シリーズの収録のために倉庫での保管や輸送しやすくするための模型の仕様を担当者に相談しながら、全体の美術制作にに集中するのみでした。発注から約45日間という短期間で完成し、無事に番組でも好評頂きました。「火星大冒険!」で他番組の制作の方がこの模型に興味を示してくださり、別の番組にも登場することとなりました。
スタジオで無事に可動した時の感動は忘れられません。始まりから終わりまで、すごく心が動いた仕事でした。

担当 番組美術部 一般番組 美術ディレクター清水美代子
※現在はEテレ「歴史にドキリ」などの美術進行を担当しています。